シワはエイジングケア世代の代表的な肌悩みの1つですよね。シワの原因は、肌の老化や外部刺激などのさまざまな問題が関係しあっていて、その原因は1つではないことが多いのです。そこで今回は、シワの原因についてご紹介します。 シワが目立つ原因 小じわ・ちりめんじわの原因は、主に肌の乾燥です。肌が乾燥すれば、NMFや角質細胞間脂質が減少することで、保湿力が失われます。 その結果、角質の水分量が減少し、肌は潤いがなくなります。そして、肌理の荒い肌になり、小じわが目立つのです。特に、目元や口元は肌が薄くて乾燥しやすいので、目じりや口の周りには乾燥が原因の小じわができます。 真皮じわの主な原因は、加齢による真皮の衰えです。加齢により、真皮の70%程度を占めるコラーゲンが減少することで真皮が薄くなり、コラーゲンを支えてハリをもたらしているエラスチンが減少することで皮膚の厚さや弾力性も減ってしまいます。その結果、真皮じわができます。 紫外線ダメージによる光老化でのコラーゲンやエラスチンの破壊や、コラーゲンの分泌を増やしたり肌の潤いをもたらすサポートをしたりするエストロゲンの老化による減少も真皮しわの原因になります。 また、最近では、太陽光の中の近赤外線やブルーライト、高エネルギー可視光線が、しわの原因となるリスクであることがわかってきました。 表情じわの主な原因は、日常的に行う表情のクセです。頬づえをつく人は口元、目をよくこする人は目の周りに、目を見開くクセがある人はおでこに表情じわができやすくなります。 30代、40代となってそのクセを続けていると、真皮の老化と相まって、しわの原因になってしまうので、早めに矯正しましょう。 ほかにも、バランスの悪い食生活、急激なダイエット、過剰なアルコール摂取、不規則な生活、喫煙、睡眠不足、ストレス、悪い姿勢などもしわの原因になります。 さらに、間違ったスキンケアやエイジングケアも小じわや真皮じわの原因になります。間違った洗顔やクレンジング、肌の刺激になる成分が配合された化粧品でのケア、肌に負担をかけるマッサージなどには注意しましょう。 シワの原因別の対策 乾燥肌など表皮の角質層の問題が原因であれば、乾燥肌化粧水や乾燥肌美容液でしっかり保湿を行うことで改善が期待できます。 シワ対策におすすめの成分は、医薬部外品成分の純粋レチノール、ナイアシンアミド、リンクルショットなどがあります。 ほかにも、コラーゲンやエラスチンをサポートする成分であるナールスゲンやネオダーミル、ビタミンC誘導体、レチノイン酸トコフェリル、コエンザイムQ10もおすすめです。 さらに、ヒト幹細胞培養液、EGFやFGFなどの成長因子を含む成分配合の化粧品もおすすめです。 また、小じわには、ロスミンローヤルという飲む医薬品も改善の効果が期待できます。 ロスミンローヤルは、副作用のリスクは少ないとの判断から、薬局に限らずネットなどでも販売されている第3類医薬品で、用法・用量を守って使えば、比較的安全に使える小じわ対策の医薬品です。 真皮の衰えが原因の深いしわは、医師しか処方できないトレチノインなどの医薬品による治療をはじめ、医薬品の注入、レーザーなどの機器を使った治療、切開による手術までさまざまです。治療を受ける際は、信頼できる専門医と相談しましょう。 まとめ シワにもさまざまな原因があります。 化粧品で改善の対策ができるものもありますが、自分のスキンケア方法や生活習慣を見直すことが必要な場合もあります。 自分のシワの原因を理解し、肌質やシワのできているパーツの特徴などを考慮して、それに合った対策を行いましょう。